え???
プール!?!?!?
鳥取県の温泉地といえば、水木しげる先生の出身地である境港市にある【皆生温泉】や世界一といわれる高濃度のラジウム温泉が噴出することで有名な【三朝温泉】などが有名ですが
実は鳥取県内には多くのローカル温泉地が存在します。
今回は鳥取市内から車で25分の【宝喜温泉】にやってきました。
宝喜温泉の【宝喜館】です。
事前情報はなし。
旅をしながらGoogleマップを見ていた際に存在を知ったぐらい聞き馴染みのない温泉です。
靴のロッカーは通常の鍵刺しこみ式。
事前に100円を準備する必要はありません。
(このスズメバチの巣はなんなの・・・?)
料金は事前支払いになります。
入口正面にある券売機でチケットを購入します。
大人料金は1人460円。
回数券は12枚綴りで4600円。
こちらの券売機とロッカーの鍵を受付に渡して入館完了です。
ロビーはシンプルでわかりやすい作り。
入ってすぐ正面に券売機があるので絶対に見つかるし、左には受付があるので迷わずに受付ができます。
券売機の奥には自動販売機があり、定番のセブンティーンアイスや牛乳もあります。
ただ、飲み物のラインナップは微妙。
コカ・コーラやサントリーなどの銭湯の定番自販機はありませんので注意。
また、地産地消のコーナーがあり地産地消の多くは乾物などの賞味期限の長いものが多いですが柏餅など賞味期限が短めの生ものなどが置いてありました。
生ものは自宅で食べようとすると味が落ちてしまうのが少し残念ですが、
それでも手作りの味を堪能することができるので美味しいんですよねー。
大浴場へは正面から見て右側が男性、左側が女性とわかれています。
(男湯はこちら)
(女湯はこちら)
また、女湯方向にある奥の通路を入っていけば広めの休憩室があります。
かなり奥まったところにあったので初見ではわからないかもしれません。
僕も入館時にはわからずお風呂上りに気づきました。
(窓からから広々とした田園風景が見られます。)
さて、肝心の大浴場ですが湯舟の種類は4種類あります。
どれも温度が42℃前後ぐらいだと思います。
少しこじんまりとした大浴場ですが湯舟の種類もありしっかりと脚を伸ばして入ることができます。
また、一番隅にある水風呂ですが水風呂としては温度はかなり高め。
こちらも体感になりますが18℃~20℃ぐらいあるのではないでしょうか。
抵抗なくじっくりと入ることができます。
キンキンに冷えた水風呂が好きな人からすれば少し物足りなく感じるかもしれませんね。
ちなみにこちらの【寝湯】がめちゃくちゃ気持ちいい・・・
少しV字に深くなっているのですが首は丸太部分にスッポリはまり、
足の裏はジェットバスでマッサージされます。
長く浸かりたいところですが常連で陣取っておられる方が居たりするので長く浸かれなかったのが少し残念でしたけど是非入っていただきたいです。
「さて、体も洗って温まったことだし外風呂を入るか!」
そう思って外湯に続く扉を開けた瞬間
・・・え?
えええええええええええええ!!!!!!!!!
なんとそこに現れたのは プール
「え?プール???」と思われるかと思いますが紛れもなくプールです。
15m×5mぐらいの広さで水深は1.2mぐらいある。
そして温度は37℃ぐらいありちゃんと温かい。
そして、横には高さ3mから落下してくる打たせ湯。
「なんじゃこの空間は・・・」
事前情報なしで来たので知りませんでしたが、どうやら宝喜温泉館名物で有名なプールらしく正式な名前は【歩行湯】
なんとこちらの歩行湯はゴーグルや浮き輪などを持ち込んで泳いでもいいらしい。
これは全国的に見てもかなり珍しいのではないでしょうか。
驚きなのがこの宝喜温泉館ですが、なんと全てが源泉かけ流し!
あの大浴場もプールもシャワーに至るまで全てが源泉かけ流しなんです。
なんと毎分430~500ℓもの源泉が入っており常に清潔なお湯を維持しているそうです。半端ないって・・・
自慢の湯量と温度を武器に
『沸かさない』
『循環風呂にしない』
『水をさして埋めない』
この三ないをキャッチフレーズに「全国の温泉の90%以上は一度使用した湯をボイラーで温めた循環風呂だ!!」と強気の発言。
強気だねーなんて思いつつ、あの湯量を見た後だとぐぅの音も出ません。
温水プールとは違う完全源泉かけ流しの大浴槽。
もう、お風呂を入っている感覚とはかけ離れていますが間違いなく【宝喜温泉館】でしか経験のできない貴重な体験だと思います。
鳥取へ訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。