僕はこれまでの人生で温泉街という場所に言ったことがない。
というのも、有名な温泉地へ行ったことがあっても浴衣で出歩けるような観光も兼ねた温泉街に行ったことがないのだ。
今回は宿泊ではく観光として人生初の温泉街へ行ってきたので紹介する。
・兵庫県湯村温泉
今回訪れたのは兵庫県の日本海側。
新温泉町にある湯村温泉だ。
湯村温泉を観光する際に便利な、駐車場と日帰り温泉はコチラの記事にまとめてあるのでまだの人は先に読んで欲しい。
・観光開始
さて、湯村温泉の泉質を十分に堪能して体の芯までぽかぽか、お肌つるっつるで上機嫌になったので観光を開始する。
今回は駐車場として利用している薬師湯から反時計回りで湯村温泉街を巡回していくことにした。
・とにかく源泉の量が多い
湯村温泉は源泉が湧き出している場所が数ヶ所あり、1分間に合計約2300Lもの源泉が湧き出している。
その豊富な源泉量のおかげで多くの老舗旅館が立ち並び、温泉街各所には源泉を利用した体験ができるようになっているのが湯村温泉の特徴だ。
特に足湯は各所に設置されており、ロケーションに合わせて体験することができるので観光中に冷えた体を温めることができる。
取材当時は少し雨が降っていたことから足湯を利用されていた人はほとんどいなかったが、
本来であれば外国人観光客が利用していることが多くゆっくりできないという話を聞いた。
外国人観光客が少ない間にゆっくりと足湯を堪能してみるのもいいだろう。
・湯村温泉街の核【荒湯】
川沿いを歩いていると街の中心部に、もくもくと沸き立つ湯けむりが見えた。
湯けむりに導かれて歩いていくと湯けむりに観光客が集まっている。
どうたやらあそこが、この湯村温泉の源泉である【荒湯】のようだ。
【荒湯】は98度の熱湯が毎分470リットルも湧出している湯村温泉の源泉。
この源泉が発見されたのがなんと848年!
1174年前に発見された源泉が、いまもこうして沸々と湧き上がり湯村温泉を支えていると思うと考え深い。
・温泉卵や茹で野菜を作れる湯つぼ
この荒湯の周りでは湯村温泉名物である温泉卵が作れる【湯つぼ】が設けられている。
今回は温泉卵作りを試さなかったが、調べてみるとこの荒湯で作った温泉卵は家庭で作るゆで卵とは違い、味も濃厚で黄身の色が綺麗オレンジ色になるらしい。
これはちょっと興味ある。
次の機会では絶対にやってみよう。
ちなみに荒湯では温泉卵の他にも野菜や飲料も温めることができる。
近くのデイリーショップで茹でる商品が販売されているので、
観光で訪れた際には是非やってみてはいかがだろうか。
ちなみに飲料を温める際の温め目安があるのがとても便利。
僕は普段全くお酒を飲まないのだが、ここで温めた日本酒を飲みながら足湯に浸かってまったり過ごす休日は楽しそう。
是非、皆さんも湯村温泉へ宿泊に来られた際には試してみて欲しい。
・湯村温泉の風景
湯村温泉は春来川という川沿いに栄える温泉街なのだが、川沿いまで降りて河川敷を歩くことができる。
川沿いには最初に紹介した足湯があり、川を覗くと錦鯉が悠々と泳いでいる。
春来川には河川敷の各所から源泉が流れ込んでいるため冬の河川なのに湯気が湧き上がっており、その様子は温泉街感が増してGood!
路地に入れば湯けむりが立ち込めていてちょっとだけワクワクする。
湿度が凄いのでGoProを付けて歩いていると湿度と湯けむりで画面が曇ってしまうぐらいだ。
ちなみに湯村温泉の中心地は辺り一帯に老舗旅館が建ち並んでいる。
こうした風景を見たくて訪れたというのもあって、こうした光景にもテンションが上がる。
街の至るところに設置されているロウソクタイプの街灯もオシャレでカッコイイ。
・観光客の質
昨年から続くコロナの蔓延が落ち着いてきているのもあって訪れた当時は県外からの観光客が多くみられた。
夢千代日記のロケ地というイメージもあってか年配の観光客の方がほとんどで若くても50代といった感じ。
僕と同世代の人とはひとりも出会わなかった。
少なくとも首からGoProを下げて永遠に独り言を喋り続けているような人は僕しかいない。
それにしても、外国人観光客がいないと異様なぐらい観光地に落ち着きがある。
良くも悪くもではあるが、早くこうした観光地も活気を取り戻して欲しいものだ。
・地方温泉の新たな風【温泉むすめ】
街の中を散策していると最近なにかと話題になっていた【温泉むすめ】の等身大パネルが置いてあった。
※温泉むすめは全国各地の温泉をモチーフにした空想上の二次元キャラクターを各温泉地に任意で利活用して貰い、若年層や外国人観光客に向けて温泉地や地域の魅力を伝え現地への来訪を促進することを目的としたプロジェクトのことだ。
湯村温泉担当の【湯村 千代】というキャラクターらしい。
このデザインは可愛い。
気になって公式ホームページも見てみたが、本来はアイドル芸人という設定らしく温泉街に立てるパネルとしてはこちらのデザインの方が好きだった。
こうした、取り組みに賛否分かれるのは仕方ないと思うがこうしたご当地キャラクターを使うことで僕みたいな若者も地方へ旅行するキッカケができるので良い取り組みだと思う。
あくまでキャラクターの使用は各温泉地の任意とのことなので、上手くコラボできたら化けそうな企画なので頑張って欲しいところだ。
・行き残った場所
実は今回の観光が終わった際に気づいた行きたかった場所がある。
それが【リフレッシュパークゆむら】だ
www.refresh.co.jpなんと湯村温泉街の外れに湯村温泉の源泉を利用した温泉公園があるというのだ。
なんと水着着用の混浴露天風呂があり、そこには滝風呂、酒樽風呂、洞窟展望風呂まであるらしい。
これは絶対に行ってみたい・・・・
絶対に次回訪れた際には行ってみよう。
・総評
兵庫県の中でも知名度が低めの湯村温泉。
街全体は比較的小規模な温泉街だとは思うが、体験型の娯楽が各所に点在しており1泊2日の旅行であれば調度良い街だと思う。
街の雰囲気もそうだが、なによりも温泉の質が抜群に良いのでこれからの時期は温泉とズワイガニを堪能する目当てで訪れてみてはいかがだろうか。
湯村温泉公式ホームページ