冬の日本海と言えば海鮮だー!
というわけで、前々から噂には聞いていた鳥取県で1番取り扱い魚種の多い定食屋へ行ってきた。
初見殺しのラインナップで度肝を抜かれたけど、珍しい魚をお腹いっぱいに食べられて大満足だった。
今回はそんな卸市場の横にある定食屋を紹介していく。
・鳥取県鳥取市
鳥取市は鳥取県の中心地で総人口は18.6万人。
観光地としては広大な砂地が広がる鳥取砂丘は全国的に有名だろう。
また、国立鳥取大学や日本海テレビなどを有する山陰地方の拠点都市となっている。
冬の間は鳥取県の西側にある境港市と東側にある鳥取港はズワイガニ漁が盛んに行わており、ブランド蟹である【松葉ガニ】は1匹100万以上の値が付くほどである。
・【おはよう堂】
今回訪れたのが鳥取県鳥取市にある【おはよう堂】だ。
なんとこの【おはよう堂】は鳥取市 公設地方卸売市場の真横という好立地にある。
そのため、毎日獲れたての新鮮な日本海の幸を仕入れることができるため、
驚きの鮮度と他の追従を許さない100種類以上という取り扱い魚種の多さを維持しているのだ。
・開店時間
時刻は午前10時40分。
最近は行列のできる有名店ばかりに行っていたこともあり、癖で開店の20分前に着いてしまった。
閉店ガラガラ(笑)
ところどころにユニークさが垣間見える。
周りは卸市場なので下手にウロウロすることもできないため、
大人しく店頭のベンチで開店まで待たせて貰うことにした。
ちょっと気になったのが駐車場の案内がチョークで書いてあるんだけど、
めちゃくちゃ字が綺麗。ギャップ萌えすらある。凄い。
・店内はシンプルで綺麗
「はい、どうぞぉ~ん。」と、若干オネェ口調なおじさんに案内されて店内に入ってみるとシンプルで綺麗な店内だった。
外観の傷み方と漁師の店ってこともあり、もう少しボロい店内を想像していたから綺麗な店内に驚かされた。
ちなみに開店時のお客さんは僕ひとり。
麦茶の入ったチェイサーとコップを置いて「決まったら言ってねん」とだけ言い残しておじさんは奥へと消えていった。
店内BGMにラジオが流れている中、誰もいない店内でひとりはちょっと緊張する。
とりあえず、楽しみにしていた刺身定食をお腹いっぱい食べよう。
・度肝を抜かれた初見殺しのメニュー
さてさて、お刺身定食はあるかな~と店内にデカデカと貼られたメニューを見てみると違和感。
あれ?
ほぼ刺身定食やんけ!!
そう!こちらのおはよう堂ではメニューの8割が刺身定食。
しかも普通の刺身定食と違って、刺身定食を魚種で選ぶスタイルなのだ!
メダイ
シマアジ
スズキ
ウッカリカサゴ
ツバス
高級食材から定番の魚種まである。
イシダイ
炙りフグ
タイ
グレ
ブリ・・・
うん?グレ???
グレの刺身があるの???
しかも小さい字で一尾って書いてある。
ちなみにグレという魚は一般流通は少ないけど磯釣り界隈ではお馴染みの魚だ。
僕は父がグレを食わず嫌いするせいでお裾分けが貰えず人生で一度も食べたことがない。
どうやら噂によれば美味いグレは本当に美味いらしい。
ここで食べるグレで不味いパターンはないはず。
しかもこの時期のグレは【寒グレ】と呼ばれて旬真っ只中だ。
これはもうグレを頼むしかない。
ぐれ刺身定食ください!
・グレ刺身定食
注文をしてから15分程度。
遠目で捌かれているのを見ながら待っていると遂にぐれ定食とご対面。
グレを丸々1尾使った贅沢な刺身定食。
大きく大胆に切られた身はとても分厚く食べごたえがある。
こんな厚みの刺身定食を食べたことがない。
旬ということもあり身は脂で若干テカりがあって美味しそうだ。
いただきます!
・とにかく量が多い
もぐもぐというより、モキュモキュという擬音が1番近いぐらい一切れで口いっぱいになるボリューム。
グレの刺身は思ったよりも柔らかく、癖はないが濃厚な味わいだ。
脂も乗っていて美味い。
ご飯と一緒に平らげていくのだが、刺身の量もそうだが白米がメチャクチャ多い。
わかりやすい画像を撮り忘れたが普通に丼ぶり一杯ぐらいある。
それでも、1粒1粒しっかりとお米が立っていて美味しいのだ。多いけど。
お次にお味噌汁。
お味噌汁は魚が入っていないため、お刺身を食べていると良いクッション材として役立ってくれる。
ちょっとパンチの効いてないボケた味なので個人的にはそれが微妙だった。
それもそのはず。入っている野菜がでかすぎて主張が激しすぎる。
ぶつ切りのニンジンがでかいんよ。
大根も大きすぎるんよ。
お味噌汁を飲んでいるというより食べている感覚に近い。
刺身・白米と続いてお味噌汁も多い。
白米とお味噌汁でもお腹いっぱいになってきたのに肝心なグレの刺身はといえば・・・
まだしっかり残っている。
しかも3切れも。大食漢の僕でも多いと思わせる3切れ。
さすがに丸々1尾分の刺身は多すぎる。普通の人は食べ切れないよ・・・
・無事に完食
丸々グレ1尾・丼ぶり1杯ぶんの白米・ゴロゴロ野菜の入ったお味噌汁・温泉卵
しっかりと堪能させていただきました。
ごちそうさまでした!
正直なところ、僕はサワラを筆頭に身が柔らかい刺身が得意ではない。
今回のグレも美味しかったが好みの食感ではなく、それを大量に食べたから限界だ。
せっかくグレが美味しい魚と知ることはできたけど、しばらくはいいかな・・・
・接客は求めるだけ野暮
いつも僕は飲食店へ行く際には接客も評価ポイントに入れているが、
今回のおはよう堂については接客点は省いている。
そもそも、漁師さんが営んでいるお店に接客は求めていないし接客を求めるだけ野暮ってもんだ。
そんなことよりも、どこよりも新鮮で美味しい魚をお腹いっぱい食べさせて貰えることに感謝したい。
ちなみに、入店前から応対してくれていた若干オネエ口調のおじさんはお会計の際に、
「珍しくて思わずグレの刺身を注文しましたけど甘みがあって美味しいかったです。グレの刺身があるなんて珍しいですね!」と言ったら、
「そぉう?そんなこともないわよ。」とやっぱり最後までオネエ口調で答えてくれた。
これだけで満足だ。
・総評
魚の名前がわからなければ、どんな魚が出てくるのかすらわからない圧倒的な魚種を網羅する【おはよう堂】
今回紹介したメニュー表以外にも、シーズンに合わせて魚種が変わるためオールシーズン通して取り扱う魚種はなんと150種類以上!
鳥取県のみならず、全国的にもこれほどの魚種を取り扱っているお店はそうそうないはず。
普段食べられない魚を思う存分お腹いっぱい味わうことができるため、
興味がある人は遠方からでも是非足を運んでみて欲しいオススメのお店だった。
【おはよう堂】詳細
住所 :〒680-0914 鳥取県鳥取市南安長2丁目690-1
電話番号:0857-24-4548
営業時間:11時00分~14時00分、18時00分~22時00分
(日曜日のみ18時00分~21時00)
【おはよう堂】ホームページ
seafood-restaurant-204.business.site
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