冬の日本海ひとり旅の後編。
前半では車中泊→釣り→観光→グルメ→温泉と既に大満足になっている旅の様子を書いてきたが、まだまだこれで前編。
時刻は2日目の14時30分を過ぎた頃だ。
後編である今回も時間と体力を余すことなく使って旅を楽しんでいる様子を見ていただこうと思う。
また、有名な温泉街にも行ってきたのでそちらも紹介していくので旅の参考にしてみて欲しい。
・山陰海岸は静かで穏やかな土地
【鳥取ぽかぽか温泉】にてサウナと温泉を堪能した後、今回の旅の本命である釣りをするため山陰海岸を東に向かってドライブ開始。
海岸線を走っていると、ちょっとした展望台があったので止まってみることにした。
山陰海岸の中でも新温泉町周辺の海岸線は約2000万年前に溶岩や火砕岩によって侵食され岩礁の岬や小島が点在する特殊な地域らしい。
この周辺は何回も通っていたが確かに言われてみれば複雑で変わった地形をしている。
当たり前に眺めていた景色もこうして一度立ち止まって見てみると色んな発見があって楽しい。
そこで今回は目的の港で釣りをすることを優先せず、一旦各地で立ち止まって景色をしっかりと眺めてみることにした。
・日頃のストレスを忘れる静音な風景に癒やされる
兵庫県県北の地域は夏になると父がケンサキイカを釣りに訪れる地域だが、
以前に「いつも乗る釣り船が出船する港の海が凄く綺麗だから行ってみろ。」と言っていたことを思い出した。
せっかくなのでその景色を見に行ってみることにしたが、道中ふと気になって車を止めてみるとそこには穏やかな景色が広がっていた。
海と山の間に挟まれた車の音も聞こえない静かな田んぼ道。
その間をご年配の方々が散歩をされていた。
都会の雑踏どころか生活音すら聞こえない土地。
コンビニやスーパーもないこんな土地で穏やかに過ごす生活はどういった生活なのか、どのような人が住んでいるのか気になる。
路肩にあった資材置場や朽ち果てたキャリーカーなどがこの土地の歴史を物語っていた。
そのまま、道を進むと父が話していた港に到着。
そこは山陰海岸沿いの小さな小さな港町だった。
港を覗いてみると想像以上の透明度!
水が綺麗すぎて水深がわからない。
釣りをしよう思ったが常夜灯もなく生物が生息していないようにも見える。
結局、釣りをすることなく次の目的地へ移動することにした。
・楽しみにしていた車中飯
さて、時刻は17時30分。
今晩こそちゃんと釣りがしたいということで、ちょっと早めに夕飯を食べることにした。
今回は冬になったということで久しぶりのお鍋!
濃いめの味が食べたかったのでお鍋のスープは【ごま豆乳】にすることにした。
・白菜105円
・生つみれ145円
・豚肉こま切れ193円
・もめん豆腐41円
・うどん麺30円×3
・黒豆もやし27円
・白ネギ85円
・〆まで美味しいごま豆乳鍋257円
合計942円
これらの具材を使って車中飯開始!
この秘密基地の中で食べる鍋が本当に美味いのよ。
今回は相棒のカセットコンロを忘れるという大失態を犯したが、
なんとか緊急用に車内に積載していたイワタニのコンパクトバーナーに助けられた。
通常の18センチ取っ手鍋を使うため倒れないか心配したが、
しっかりと足回りの滑り止めに耐熱シリコン鍋敷きを敷いたことで安定して鍋を楽しむことができた。
耳を澄ませば波の音が聴こえる海岸沿いの駐車場。
全く知らない土地で寒空の下、車内で時間を気にせずYouTubeを見ながらお鍋を食べる幸せな時間。
これは経験した者にしかわからない贅沢で幸せな時間なのだ。
※視聴しているオススメチャンネル
www.youtube.comこれだけ野菜をたっぷり食べながらうどん3玉を食べているとお腹いっぱいになる。
ちょっと横になりながら休憩をしてから後片付け完了。
夜の部スタートだ。
・釣果はぼちぼち
車中飯の片付けも終わり、しっかりとエネルギー補給をしたので釣り開始。
25センチ前後の良型アジが無事に釣ることができた。
その後はメバル、小アジ、ガシラなどが飽きない程度に遊んでくれて満足。
22時半頃に眠気が来たので無理はせず就寝。
ちょっと早めの4時30分に起床。
6時間ぐっすり寝れるのは車中泊環境が良いからこその特権だ。
朝マズメの回遊アジを狙ったが残念ながら群れが小さかったのか上手く合わせることができず良型アジ1匹で終わってしまった。
ちゃりこ(マダイの子ども)が混ざるとアジの時合が終わった証拠なのでもうお終い。
時刻は8時。
ここで最大級の眠気到来!
旅は快適に楽しく安全に!がモットーなので無理をせず就寝することにした。
・駅前のうどん屋で温かさに包まれる
二度目の就寝から起床したら時刻は既に11時。
普通に3時間も寝てしまった。
十分にスタミナも回復したところで昨晩あれほど食べたのにお腹が空いた。
3日目の午後は釣りをせず観光に専念するために訪れたのが湯村温泉・浜坂温泉郷だ。
浜坂温泉郷は過去に紹介した七釜温泉のある地域で、
七釜温泉の泉質に惚れてもう一度来てみたいと思っていた土地だった。
www.solo-trip.netすぐに温泉へ浸かりに行きたいところだが、その前に腹ごしらえが優先。
Google Mapsで検索して浜坂駅前にある【自家製うどん あづま】へとやってきた。
どこか懐かしく落ち着いた雰囲気の店内は待っているだけでワクワクが高まる。
今回は鍋焼きうどんをいただいたが心も体も最高に温まった。
めちゃくちゃ美味い。
冷えた体におうどんが染みる・・・
更にどうしても食べたくなったので親子丼も追加注文した。
これも優しい味にほのかに香る山椒の香りが抜群に美味い。
ちょっとお金はかかったが追加注文をして本当に良かった。
店主も優しく親しみやすい方で居心地が良すぎる。
また来よう。
・湯村温泉へ到着
睡眠ばっちり!鍋焼きと親子丼でスタミナもばっちり!
ということで、やってきました湯村温泉。
ちょっと雨が降ってきたが気にしない。
早速観光を始めたいところだが、その前にまずは温泉に入りたい。
今回の銭湯は駐車場も兼ねている【薬師湯】へ行くことにした。
温泉に浸かった感想としては、やっぱり湯村温泉の泉質は最高すぎる。
お肌ツルッツルになるし体の芯からしっかり温まる。
まさかのサウナが故障中で入れなかったのが非常に残念だったが仕方ない。
サウナが入れない代わりに温泉を思う存分堪能できたので大満足だ。
・湯村温泉観光開始
湯村温泉は完全に初めてだし、なにより温泉街というものに初めてやってきた。
湯村温泉はどこを眺めても立派な老舗旅館が立ち並び県外からの旅行客も多い印象だ。
客層は平均的に年配の旅行客が多く、若い人は少ない印象。
少なくともGoProを首から下げて、ずっと独り言を喋りながら写真を撮っている人は僕しかいなかったが気にしない。
各所に足湯があり源泉の湧き出る量が豊富にあることを実感させられる。
ちょっと小腹が空いたのでおやつを食べながら歩いてみる。
偶然入ったお店で買った根性焼き。(今川焼き)
ちょっとぬるいのが残念。せっかくなら焼き立てが食べたかった。
湯村温泉で有名な観光スポット【荒湯】にも行ってみた。
雨ということもあり観光客が少なく、名物の温泉卵を作っている人もいなかった。
温泉街を歩く際には橋の上だけでなく河川敷に下りることもできるから楽しい。
そして、最近話題の【温泉むすめ】のパネルも見つけた!
湯村温泉担当の【湯村 千代】というキャラクターらしい。
このデザインは可愛い。
公式ホームページも見てみたが、こちらのデザインの方が好きだった。
地方の温泉街はこうした取り組みは積極的に行っていく方が、
僕みたいなひとりで行動する若者にとってもその地へ足を運ぶ理由ができるので良い取り組みだと思う。
・ジャンボ西村
湯村温泉を後にして浜坂駅前まで戻っている道中で気になる建物を見つけた。
【ジャンボ西村】
こんなわけがわからない建物を見つけたら絶対に行ってみるしかない。
中の様子としてはスーパーとホームセンターとしまむらと町の電気屋さんとダイソーを全部かけ合わせたような様子で良い意味でクレイジーさが堪らない。
特に買うものはなかったが、個性が爆発しててめちゃくちゃ面白かった。
絶対に湯村温泉へ訪れた際には行ってみて欲しい。
・道の駅は絶対に寄ってしまう
まだまだ僕の旅は終わらない。
浜坂駅と湯村温泉の間に道の駅があるのでそちらにも寄ってみた。
店内は飲食コーナーと地産販売がメインの道の駅でトイレを含め内装は凄く綺麗。
魚やお土産よりも新温泉町で採れた新鮮な野菜やお米などが多く取り扱われていた。
農家さんによって販売しているお米にブランド名が付いておりバリエーションも非常に豊富。
高級米と呼べる値段の物も多く置いてあったので、お土産感覚でここで気になった食材を購入して帰るのもありかもしれない。
こうした地産に多く触れることができるのも道の駅の魅力だろう。
・浜坂駅前をぶらり歩いてみる
時刻は16時すぎ。
実は昼食を食べているときに駅前の町並みが気になっていたのだが、
どうしても温泉へ先に入りたかったので後回しにしたので再び戻ってきた。
とにかく行く宛もなく、とりあえずぶらり歩きをしてみる。
気が向くままにふらふらと探索。
レトロな雰囲気の漂う町並みは歩いていてとても楽しい。
便利さを求めてしまった現代において、
こうした個人の専門店を営みながら、この町に溶け込んで生活している方々の姿を見るのは非常に考え深い。
40分程度の町歩きだったが充実した時間となった。
・これにて2泊3日の旅が終了
3日目の17時。
これにて今回の旅は終了。
安全運転で片道2時間半近い距離を無事に帰宅しました。
今回も充実した旅だった!
・総括
今回の旅も本当に好きなことをやりまくって有意義な時間を過ごすことのできた最高の旅となりました。
それにしたって思い出が多すぎる。記事も後編だけで4400字になってしまった。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
旅で出会った美味しかったグルメ、オススメの温泉、楽しい観光地、是非見て欲しい絶景など皆さんに知って欲しい情報が山程ある!
今回の前後編の旅行記については、あくまで旅の流れを説明した記事。
後日それぞれの場所のオススメポイントなどを個別記事にして紹介していこうと思います。
鳥取市~兵庫県県北の山陰海岸沿いは本当に良いところです。
特別目を引くような観光地やイベントがあるわけではないですが、
仕事やプライベートに疲れた心身を癒せるだけの魅力と優しさがそこにはあります。
今回の記事を読んだ際には今後紹介していくお店などを参考にしながら、
是非山陰海岸へ足を運んでみてはいかがだろうか。