僕は銭湯へ行く目的は主にサウナだ。
サウナで日頃溜まったストレスや疲れをスッキリと取って、次の仕事のポテンシャルを上げることを1番の目的としている。
しかし、そんな銭湯=サウナである僕がサウナがなくても何度でも行きたいと思う銭湯がある。
今回はそんな源泉かけ流しの最高の銭湯を紹介しよう。
・兵庫県新温泉町
新温泉町は、兵庫県北部に位置する美方郡にある町だ。
浜坂港という大きな港がありシーズンになれば連日多くの釣り客で賑わう。
また、 湯村温泉という平安時代開湯という歴史ある温泉街もあり1981年のNHKドラマ「夢千代日記」のロケ地としてその風情が全国に知られるようになって以来「夢千代の里」とも称されるようにもなっている場所だ。
・七釜温泉
今回紹介する銭湯はそんな湯村温泉よりもちょっと手前。
県道47号線をちょっと反れた七釜温泉にある銭湯だ。
七釜温泉は兵庫県内で唯一、全国に91ヶ所ある「国民保養温泉地」の指定を受けており、療養、保養、休養に適した温泉地らしい。
源泉成分は、ナトリウムやカルシウムを含んだ硫酸塩高温泉で【こたついらずの温泉】と呼ばれ親しまれている。
そんな湯村温泉のお膝元にある七釜温泉の中に【ゆ~らく館】はある。
・今回は画像少なめ
正直なところ、前回ゆ~らく館を訪れた頃はブログではなくYoutubeのことしか頭にない時期であったため館内の画像などがない。
ネットから引っ張ってこようともしたがどこにもなかったので諦めた。
また、訪れた際にはしっかりと撮影してくるので今回は文章と少量の画像のみの紹介で我慢して欲しい。
施設内は非常に綺麗で見た目以上に広く感じる印象だった。
ロビーの受付で料金を支払うのだが大人料金500円と非常にリーズナブル。
サウナがないとはいえここまで安い銭湯に来たのも初めてで心配したが良い意味で予想を上回る銭湯であった。
・施設は浴槽のみ
先に言っておくと【ゆ~らく館】にはサウナがない。
僕は旅の途中で銭湯に寄ってサウナをしっかりと堪能するのが楽しみなのだが、
このときは2泊3日の旅ということもあってたまには違うことがしたいという気持ちがあったのでサウナがないのはわかった上で行ってみることにした。
浴槽は天井の高い広々とした大浴場と、露天には露天風呂と地下711.3mの深さから汲み上げた源泉が直で流れ込んでいる釜風呂がある。
大浴場は【桧風呂】と【石風呂】の2種類があり、日替わりで入れ替わるようだ。
ちなみに訪れた際には石風呂だった。
【桧風呂】
【石風呂】
露天風呂についてはどちらも同じかと思っていたら画像をよくよく見てみると、
桧風呂の方の大浴場は岩風呂、石風呂の方が石風呂になっているようだ。
【桧風呂の露天】
【石風呂の露天】
こうして見てみると桧風呂の日にも入りに行ってみたい。
・つるっとした肌触りが特徴的なお湯
よく天然温泉といえばぬるっとした質感の源泉かけ流しの温泉が多い。
確かにそれこそ「源泉をそのまま使っています!」感があっていいのだが、
今回の七釜温泉はそれを一個上をいく素晴らしい肌触りをした温泉なんだ。
湯船に浸かった瞬間からわかるつるっとした肌触りが大変気持ちよく、
浸かれば浸かるほど体の芯から温まっていき「こたついらずの温泉」と親しまれる意味がよく分かる。
しかも、火照った体に露天の水桶に貯まっている冷水を洗面器で被るのが堪らなく気持ちいい。
体の疲れが流れ落ちる感覚が気持ち良すぎて、火照るまで浸かる→水を被るのルーティンで1時間近く長湯してしまった。
ここまで長湯をしたのは久しぶり。本当に質感の良いお湯だと実感させられた。
・休憩室兼展示スペース
お風呂上がりの休憩室はロビーよりちょっと奥。
広々とした休憩室には自販機が数台あり、ベンチとテレビが置いてあって休憩することができるが寝転がったりはできないので注意。
この休憩室は別名【自然環境展示ホール】とも呼ばれており、新温泉町を中心に行っている自然保護活動についての資料などが掲載されている。
兵庫県の県北はコウノトリの生息地域であり自然環境保護活動が頻繁に行われている地域だ。
是非、訪れた際にはご覧になってみてはいかがだろうか。
・フレンドリーな接客
僕がこの銭湯を覚えている部分として温泉の質の良さと従業員さんのフレンドリーさなんだ。
僕が訪れたときは8月の下旬。
お風呂上がりに火照った体を冷ますため休憩室でいつものグリーンダカラを飲みながらゆっくりしていたところ、
目の前のテレビでは高校球児たちが最後の青春を謳歌していた。
その姿をぼーっと見ながら過ごしていると、従業員の方と常連の方が一緒にテレビの前で甲子園の様子を見始め気づいたら僕もお二人と一緒に高校球児たちの姿に一喜一憂しながら過ごしていた。
16時には次の港へ移動する予定でいたため、試合が終わる前に「お先に失礼します~」と出ていこうとしたところ、
「こんないいところやのに最後まで見ないともったいないで!最後まで見ていき!!」と呼び止められてしまい結局更に30分間延長戦が終わるまで一緒に過ごしてしまったのであった。
こうした、旅先で地元の方と時間を一緒に共有するのが好きなのでコレも良い思い出になった。
・総括
過去最高の温泉の質とフレンドリーな従業員の方々が印象的な【ゆ~らく館】
大人500円、子供300円という安さも魅力的。
これから日本海側はカニが盛んに水揚げされ、海鮮が更に美味しくなる時期になる。
寒さも厳しくなるため、美味しいものを食べながら冷えた体を「こたついらずの温泉」で体の芯から温めに行ってみてはいかがだろうか。
【七釜温泉 ゆ~らく館】概要
住所:〒669-6741 兵庫県美方郡新温泉町七釜524
電話番号:0796-83-1526
営業時間:午前9時~午後22時まで
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